マーベロンは1981年以上にヨーロッパで販売が開始された、第三世代・一相性の低用量ピルです。日本でも1999年に承認され、多くの日本の産婦人科で処方されている、安全性の高いピルです。
ここではマーベロンの特徴、副作用、飲み方、価格、購入方法など、購入前にチェックしておくべきポイントを紹介しています。
目次
マーベロンの特徴
製薬会社 | MSD株式会社/オルガノン社 |
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販売開始 | 1981年 |
成分 |
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世代・相性 | 第三世代・一相性 |
錠数 | 21錠・28錠 |
マーベロンは1981年に販売されてから30年以上の利用実績があり、安全性・品質・効能が高く保証されています。
アンドロゲン作用(男性化症状)による副作用が、従来の第一世代や第二世代のピルに比べて出にくいというメリットや、一相性のピルとしてのメリットもあります。
マーベロンは避妊の他にも生理痛の軽減、生理周期の改善、肌荒れやニキビの改善など複数の効果が期待できます。
男性化症状(アンドロゲン作用)の副作用が出にくい
マーベロンにはデソゲストレルという新しい黄体ホルモン剤が使用されており、男性化症状(アンドロゲン作用)を抑える働きがあります。
アンドロゲン作用とは、黄体ホルモンに男性ホルモンに似た作用が内在していることが原因で、体に男性的な症状が出ることを指します。具体的には以下のような作用があります。
- 食欲が増進する
- 筋肉増加
- 体重増加
- 脂質代謝が増え、ニキビが発症しやすくなる
- 多毛症
- 性欲が増す
従来のピル(第一世代・第二世代)には、男性化症状を抑制するタイプの黄体ホルモン剤は使われていませんでした。しかし第三世代のピルでは、黄体ホルモン剤としてデソゲストレルやゲストデンを使用することにより、男性化症状が出にくくなっています。
一相性ピルとしてのメリットがある
マーベロンはホルモン量が全て同じである一相性ピルです。一相性ピルには以下のようなメリットがあります。
飲み間違いがない
万が一飲む順番を間違えても、成分量が同じなので影響がありません。トリキュラーなどの三相性のピルのように3種類の実薬があるわけではなく、1種類だけなので飲み方が簡単です。
生理日を調節しやすい
三相性のピルは生理日をずらすときに1錠目からではなく、途中の錠剤から飲まなければならない場合があります。それに比べマーベロンのような一相性のピルは、何錠目から服用するという面倒な計算は不要です。どれから飲んでも生理日の調節ができるので、使い方が簡単です。
月経前症候群(PMS)の治療に向いている
月経前症候群(PMS)は、生理周期に合わせた女性ホルモン量の変化が原因で起こります。一相性のピルはホルモン量の変動を抑えることができるので、月経前症候群(PMS)の治療に向いています。
利用実績が高く、日本でもポピュラーな低用量ピル
マーベロンは1981年にヨーロッパで販売が開始された、世界中で充分な年数の利用実績がある有名なピルです。日本でも1999年の販売開始から20年近くたっており、多くの産婦人科で処方されているポピュラーな低用量ピルです。
OC情報センター(OCIC)の統計によると、2002年1月末での低用量ピル服用者は全国で15万人~16万人に上っています。その数は前年と比べ、2割~3割増加していることから、マーベロンの利用者数もそれに付随して増加していると言えます。
避妊の他にも多くの効果を発揮
マーベロンは他の低用量ピル同様、避妊効果以外にも、生理周期の改善、生理痛の軽減、肌荒れやニキビの改善など、様々な効果が期待できます。
また、女性ホルモンがコントロールしやすいので月経前症候群(PMS)だけでなく、子宮内膜症などの女性特有の症状の治療にも利用されます。長期的な服用によって、卵巣がんの予防としての効果も実証されています。
購入前にチェックしたいマーベロンの飲み方のポイント
マーベロンを購入する前に飲み方のポイントを理解して、自分の生活スタイルに合うかをイメージしてみましょう。
マーベロンには21錠タイプと28錠タイプがあります。28錠タイプは飲み忘れ防止のための偽薬7錠を含んでいます。基本的に、どちらも飲み方は同じです。
マーベロンは一相性のピルなので、全ての錠剤の色が同じになっています。シートの裏側には飲む順番(曜日)が書いてありますが、どこから飲んでも効果に変わりはありません。1日1錠を21日間服用し、7日間休薬します。休薬期間が終わったら、29日目を1日目として次のシートを飲み始めます。
マーベロンは第三世代のピルで、第二世代のピルより副作用の起こる確率が低くなっています。それでも人によっては他のピル同様に、副作用が出ることがあります。マイナートラブルと呼ばれる症状で、吐き気、むかつき、乳房痛、頭痛、下痢、不正出血などが挙げられます。
また、他の低用量ピルと同じようにマーベロンにも血栓症のリスクがあります。40歳以上の女性や喫煙者は血栓症のリスクが高いので、服用に関しては医師にご相談ください。マーベロンを服用後、突然のふくらはぎの痛み、しびれ、めまい、息切れなどが起こった場合は血栓症の疑いがあるので、すぐに医師の診断を受けましょう。
マーベロンの購入方法と価格は?
マーベロンは産婦人科の病院やクリニックで処方してもらうか、通販を利用して海外から購入(個人輸入)することで入手が可能です。
病院の価格は高額になりやすい
マーベロンが病院やクリニックで処方されるときの価格は、2,500円~4,000円ほどになります。さらに初診料、再診料、処方料、指導料、検査料などの診察費が3,000円~5,000円ほどかかります。
精密検査が必要な場合は、検査料だけで1万円~3万円ほどかかります。病院やクリニックによっては、子宮の超音波検査や子宮がん検診などが必須の場合もあります。このような理由から、病院の処方薬としてのマーベロンは高額になってしまいます。
マーベロンにはジェネリックがあります
マーベロンにはノベロンというジェネリック(後発医薬品)があります。ノベロンにはマーベロンと同じ成分が含まれており、同様の品質・効能・安全性が保たれていますが、価格はマーベロンより安価になっています。
マーベロンが高価で飲み続けるのが難しい場合でも、ノベロンを利用すれば経済的に無理なく継続できます。
安く購入するならノベロンを通販(個人輸入)で
マーベロン、もしくはノベロンを最も安く購入したい場合、通販で購入することが一番おすすめです。ノベロンの医薬品アットデパートでの価格は1,228円~1,880円ほどで、病院で購入する場合の半額以下での購入が可能です。
通販ではノベロンの「まとめ買い」で格安に
通販サイトにはまとめ買いの割引があります。
下の表は大手の医薬品通販サイト「医薬品アットデパート」の価格表ですが、1年分のまとめ買いをすることで、1箱1200円程度でノベロンを購入することが可能です。
1箱 | 1,880円(1箱あたり1,880円) |
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2箱 | 3,083円(1箱あたり1,541円)18%OFF |
3箱 | 4,205円(1箱あたり1,401円)25%OFF |
5箱 | 6,358円(1箱あたり1,271円)32%OFF |
7箱 | 8,597円(1箱あたり1,228円)35%OFF |