ピルは処方薬なので、病院で診察を受けて処方してもらいます。しかし、実際に病院に行くとなると、どんなことを聞かれるのか、何科に行けば良いのか、病院の見つけ方やかかる費用など、わからないことが多いのではないでしょうか。
このページでは、あなたが病院でピルをもらうときに困らないよう、これらの疑問にお答えします。
目次
病院のピルはどんな場合に処方されるの?
病院でピルが処方されるのは、ひどい生理痛や特定の病気の治療のため、緊急避妊の場合などです。ピルは未成年でも処方してもらえます。
ピルを病院で処方してもらえるケース
ピルを病院でもらうにはまず診察を受け、医師に処方せんを出してもらう必要があります。医師がピルの処方が必要だと判断するのは、主に以下のケースです。
- 生理痛がひどい
- 生理周期が不順
- 避妊を確実に行いたい
- 生理日をずらしたい
- 子宮内膜症や月経困難症などの治療のため
- 避妊に失敗したので、緊急避妊をしたい
医師によってはピルに否定的なかたもいるので、これらに当てはまってもピルを処方してもらえない場合があります。本当に欲しい場合は必要性を強調してお願いするか、病院を変えるのもいいでしょう。
ピルは未成年でももらえるの?
ピルは未成年でももらえます。未成年でも保護者の同意書なしで処方が可能で、そのことが保護者に知られることもありません。
ピルは生理が始まったら服用が可能ですが、思春期になる前の女性は処方をしてもらえない可能性が高いでしょう。これは、女性ホルモンの分泌がまだ盛んではない時期の服用は成長に影響が出ることが懸念されるためです。この場合、医師の判断によってピルは処方されません。
ピルは何科でもらえるの?産婦人科?
ピルは産婦人科や婦人科、レディースクリニックなどで処方してもらうことができます。これらの病院では、院内でピルの処方を行っています。それぞれ、以下のような違いがあります。
[dt]産婦人科
[dd]産婦人科は産科と婦人科が統合されたものです。主に妊娠・出産についての患者を多く受けています。
[dtt]婦人科
[dd]女性特有の病気や疾患に関する患者を主に対象としています。子宮・卵巣・卵管・膣などに関係する症状、生理不順、更年期障害などを専門としています。
[dtt]レディースクリニック
[dd]通常は出産自体については産婦人科に任せ、出産までのケアを専門とするところが多く見られます。不妊治療の患者が多く訪れるのが特徴です。また、婦人科疾患の治療や予防にも力を入れています。
[dtz]
これらの特徴を考慮し、ピルを使用する用途に合わせて受診する病院を決めると良いでしょう。
ピルを処方してくれる病院の探し方
ピルを処方している病院を探す場合、検索エンジンやマップから探したり、病院検索サイトで探す方法がおすすめです。だいたいどの病院も電話番号や問い合わせフォームがあるので、行く前に気になることを質問することもできます。また、SNSなどで病院の評判を知ることもできます。
検索エンジンで探す
グーグルやヤフーの検索欄に「ピル 病院 〇〇県〇〇市」「ピル レディースクリニック 〇〇県〇〇市」などのキーワードを入れて検索すると、その地域の該当する病院などが出てきます。
検索エンジンで地図から探す
Googleマップを利用すれば、地図上から探すこともできます。「産婦人科」「婦人科」「レディースクリニック」などのキーワードを入れて検索すると、近くの該当する病院が地図上に示されます。自分がいる位置から一番近い病院や病院の位置関係が正確にわかります。
病院検索サイトで探す
インターネット上にはたくさんの病院検索サイトがあります。病院検索サイトを利用すると営業日や営業時間、その病院の専門や特徴などもわかるので便利です。また、サイトによってはそのままネットで予約ができるものもあります。
病院の評判を調べる
いくつか候補を絞ったら病院の評判もチェックしておきましょう。
「病院名」に「評判」や「口コミ」などをプラスして検索すると、その病院を利用した人の評価や感想がわかります。自宅から便利な場所にあったとしても、評判の悪い病院は避けたほうが無難です。できるだけ顧客満足度の高い病院を選びましょう。
病院に実際に問い合わせる
まれに産婦人科や婦人科、レディースクリニックなどでもピルの処方が行われていない場合があります。受診前に電話やメールで問い合わせをするか、病院のホームページをよく確認するようにしましょう。
また、予約を取ってピルの処方をお願いしたいという旨をあらかじめ伝えておくのが一番いいでしょう。ピルの処方を行っていない場合はその時点で断られるので、無駄足を運ぶこともありません。
病院でどんなことを聞かれるの?
病院に行くとまず受付で手続きを行い、通常は様々な質問が書かれた問診票を手渡されます。それを記入した後に診察が行われ、医師が必要だと判断するとピルが処方されます。
最初の受付の段階でピルの処方をして欲しい旨を伝えておくと、医師とのコミュニケーションもスムーズになるでしょう。
問診票には以下のような質問があります。
- 低用量ピルや女性ホルモン剤でアレルギーを起こしたことがありますか
- 乳がん、子宮がん、その他のがんと診断されたことがありますか
- 激しい頭痛や偏頭痛がありますか
- タバコを1日に15本以上吸いますか
- 手術前4週間以内ですか
- 手術後2週間以内ですか
- 産後4週間以内ですか
- 妊娠中ですか
- 授乳中ですか
- 妊娠中に黄疸、継続的なかゆみ、またはヘルペスを発症しましたか
- 自己免疫性疾患(※)、脂質代謝異常(高脂血症)になったことがありますか
[box]自己免疫性疾患[boxt]血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患、胆道疾患、肝障害、心臓病、腎臓病、糖尿病、耳硬化症、潰瘍性大腸炎、うつ病、てんかん、ポルフィリン、喘息、リン脂質体症候群など[boxz]
病院でピルに保険は効くの?保険証は持参する?
海外ではピルに保険が効くことが多くありますが、日本では基本的にピルに保険は効きません。「生理日をずらしたい」「避妊をしたい」という理由では、保険が適用されることはありません。
ただ、日本でも月経困難症や子宮内膜症などの治療の場合は、保険適用でピルが処方されます。またピル自体には効かない場合でも、検査料に保険が効く場合があるので、保険証は必ず持参するようにしましょう。
病院のピルの値段は?
ピルの値段は病院やクリニックが自由に設定することができるので、高額になる傾向があります。
ピルそのものの値段は、低用量ピルの場合は1か月分で約2,000円~5,000円、アフターピル(緊急避妊薬)の場合は1錠で5,000円~2万円ほどが薬代としてかかります。
それ以外にも、初診料、再診料、指導料、処方料、検査料などの診察費がかかります。その値段は各病院によって異なりますが、簡単な血圧チェックや血液検査の場合、診察費は3,000円~5,000円くらいが相場です。精密検査が必要な場合は、検査料だけで更に1万円~3万円ほどかかります。
病院でピルをもらうメリットとデメリット
病院でのピル処方は、専門医のアドバイスを受けられるなどの安心感があります。しかしその反面、診察費用や時間的コストが、大きなハードルとなっています。
病院でピルをもらうメリット
- 専門医に診察をしてもらえるので安心
- わからないことは直接質問や相談ができる
- ピルを服用してもよい体なのかがわかる
- どのピルを飲めば良いかアドバイスしてくれる
- 検査によって他の病気も発見できる
- ピルの品質が保証されている
病院でピルをもらうデメリット
- 通販に比べて値段が割高
- 別途、診察費、交通費などがかかる
- 通院時間、待ち時間などが必要
- 毎回診察を受けるのが面倒
- 選べるピルの種類が少ない
- 対面販売なので人の目が気になる
ピルは病院よりも通販がお得です
じつは、ピルは海外の通販サイトで購入することが可能です。ピルが市販されている国からの輸入なので、病院と同じものが格安で購入できます。
また、副作用が少なく、使いやすい海外の最新ピルを一足先に手に入れられることも大きなメリットです。
病院での低用量ピルの値段は1か月分で約2,000円~5,000円なのに対し、通販での低用量ピルの平均価格は1,000円~3,000円ほどです。
輸入といっても、個人輸入代行サイトを利用することで面倒な手続きを省くことができ、国内の通販サイトと同じように日本語で購入することができます。
通販での購入時に必要なのは、薬代と送料だけです。送料はまとめ買いなどで無料になるケースも多くあります。
病院のように診察費や交通費、待ち時間などはかかりません。そのような理由から、ピルを通販で購入する女性が増えています。
こちらで海外からピルを購入(個人輸入)する方法を詳しく書いています。
https://www.gpbrasil.com/tsuhan/