もしピルが必要になったとき、あなたはどこで購入しますか?薬局やドラッグストア?病院やクリニック?楽天やアマゾン?
ピルのことはなんとなくわかっていても、実際の購入方法がわからないという方は多いと思います。ここではピルを買う場所や値段など、ピルを購入する手助けになる情報を紹介します。このページを読んで、あなたも正しい方法でピルを購入できるようになりましょう。
目次
ピルの購入方法は2つある
ピルを買う方法は2つあります。1つ目は産婦人科の病院やクリニックで診察を受けて処方してもらう方法。2つ目は個人輸入代行サイトを利用して通販で購入する方法です。
ドラッグストアや、楽天やアマゾンなどの国内の通販サイトでは購入できません。
産婦人科の病院やクリニックで購入
ピルは日本では処方薬に分類されるので、産婦人科、婦人科、レディースクリニックなどで診察を受け、医師に処方せんを書いてもらうことで初めて入手することができます。処方薬を販売している薬局でも、医師からの処方せんがない限りは購入できません。
国内でピルの処方を受けるなら、産婦人科や婦人科が安心です。すすめる理由は2つあります。1つ目は、産婦人科や婦人科なら、病院内でピルの処方を行っているからです。ピルを受け取りに、処方せん薬局まで出向く手間が省けます。2つ目が、産婦人科や婦人科の医師なら、ピルを処方するだけではなく、女性特有の疾患にも詳しいからです。極端な話、ピル自体は整形外科医でも処方できますが、ピルを入手するだけではなく、疾患の治療に目を向けるなら、やはり婦人系の専門医が適任です。とはいえ、国内すべての婦人科で院内処方が行われているわけではありません。めぼしい医療機関が見つかったら、受診前に処方に関して問い合わせてみるといいでしょう。
ピルを服用できない人もいる?病院で聞かれる内容
産婦人科やレディースクリニックに行けば、誰でもピルを処方してもらえるのかというと、そういうわけではありません。ピルの服用には制限があります。条件によっては服用できない人がいるのです。医師は問診や検査の結果を見ながらピルを処方するかどうかを決めます。基本的に以下のような方はピルの服用ができません。
- 低用量ピルや女性ホルモン剤でアレルギーを起こしたことがある方
- 乳がん、子宮がん、その他のがんと診断されたことがある方
- 激しい頭痛や偏頭痛のある方
- 35歳以上でタバコを1日に15本以上吸う方
- 思春期前の女性
- 高血圧の方(軽度は除く)
- 手術前4週間以内、または手術後2週間以内の方
- 産後4週間以内の方
- 妊娠中・授乳中の方
- 妊娠中に黄疸、継続的なかゆみ、ヘルペスにかかった方
- 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患、胆道疾患、肝障害、心臓病、腎臓病、糖尿病、耳硬化症、潰瘍性大腸炎、うつ病、てんかん、ポルフィリン、喘息、リン脂質体症候群などの自己免疫性疾患、脂質代謝異常(高脂血症)になったことがある方
病院で処方されるピルの値段
産婦人科、婦人科、レディースクリニックなどで診察を受けてからピルを購入する場合、値段は非常に高額です。低用量ピルの場合、1か月分で約2,000円~5,000円、アフターピル(緊急避妊薬)の場合は1錠で5,000円~2万円ほどかかります。
さらに病院では薬代以外に初診料、再診料、指導料、処方料、検査料などの診察費がかかります。事前検査が必要な場合は検査料として3,000円~5,000円、精密検査になると約1万円~3万円もかかります。
通常、ピルの処方は子宮内膜症や月経困難症などの治療の場合を除いて健康保険は効きません。しかし、検査の部分だけ効く場合もあるので、念のため保険証を持参するようにしましょう。
通販サイトで購入(個人輸入)
ピルは通販サイトを利用して、海外から購入(個人輸入)することが可能です。通販サイトを利用することで購入にかかる時間が省かれ、費用もずっと低額に抑えることができます。
病院に行く時間がない方、病院のピルは高額で続けることができない方、病院に行くのは恥ずかしい方、などに向いている購入方法です。
しかし、ピルを個人輸入することについて、次のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ピルの個人輸入は違法ではないの?
ピルの個人輸入は薬事法で認められています。
「第三者に販売する場合は厚生労働大臣の許可がある人しか輸入することができない」という法律がありますが、「個人が自分で使用する目的」であれば自由に輸入できます。
つまり、購入者本人が使用するピルであれば、それを輸入することは合法なので何の問題もありません。ただし、自己責任で正しい用法・用量を守って服用する必要があります。
ピルを個人輸入する手続きは難しいの?
「個人輸入が合法なことはわかったけど、手続きが難しいのでは?」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。そのような問題を解決するために「個人輸入代行サイト」が存在します。
個人輸入代行サイトとは、必要だけど面倒な手続きや翻訳作業を全てあなたの代わりに行ってくれるサイトです。国内の通販サイトで買い物をするときと全く同じように、簡単にピルの購入ができます。
個人輸入をした時のピルの値段は?
ピルの通販での価格は、病院やクリニックの値段よりずっと割安です。病院と同じピルが通販なら1,000円~3,000円ほどで購入できます。もちろん、診察費などは一切かからないので、送料を除けば薬代のみで購入することができます。まとめ買いや送料無料などのサービスを上手に利用すると、更にお得に購入できるのも通販の魅力です。
通販ではジェネリック(後発医薬品)も多く販売されてます。ジェネリックは新薬(先発医薬品)と全く同じ成分・効能を持っていますが、新薬よりも安い値段で販売されています。例えば、先発薬であるノルレボは1錠3500円ほどで販売されていますが、ノルレボのジェネリックであるアイピルは1錠1500円ほどで購入できます。
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ピルは病院か通販のどちらがいいの?
ピルの購入方法には、病院で処方を受ける、あるいは通販で個人輸入する、という2つの方法があることがわかりました。では実際にどちらの方法で購入する方が良いのでしょうか。
病院で購入するメリット
- 医師による問診や検査が受けられ安心感がある
- ピルを服用してもよい体なのかがわかる
- 専門医に直接質問や相談ができる
- どのピルを飲めばいいか、医師が専門的な立場から決めてくれる
- ピルの品質が保証されている
病院で購入するデメリット
- 通販に比べて値段が割高になる
- 薬代の他に診察費、交通費などの費用がかかる
- 購入の度に診察を受けなければならない
- 病院に行く時間、待ち時間などが必要
- ピルの処方に否定的な医師や経験不足の医師も多い
- 取り扱っているピルしか購入できない(種類が少ない)
- ピルを処方してくれない病院もある
- 対面販売なので恥ずかしい
通販で購入するメリット
- 病院よりも安く購入できる
- 購入できるピルの種類が多い(日本未発売のピル・海外で人気のピル)
- プライバシーが守られる
- 24時間いつでも注文できる
- 自宅に届く(私書箱対応の場合もあり)
- 電話やメールで相談ができる
- アフターピル(緊急避妊薬)の予備を用意しておける
通販で購入するデメリット
- 専門医による問診や検査を受けられない
- 自分で飲み方(用法用量)などを知る必要がある
- 副作用のリスクを把握しないまま購入してしまう可能性がある
- 自分に合わないピルを購入してしまう可能性がある
- 服用してはいけない人でも購入できてしまう
病院と通販の価格比較
費用 | 病院・クリニック | 通販(個人輸入) |
低用量ピル | 2,000円~5,000円 | 1,000円~3,000円 |
アフターピル | 5,000円~2万円 | 1,000円~3,000円 |
その他にかかる費用 | 検査料:3,000円~5,000円 精密検査の場合:1万円~3万円 | 送料(無料の場合もある) |
上記の表からわかるように、病院と通販のピルの値段は大きく異なるだけではなく、その他にかかる費用も大きく異なります。通販では合計数千円でピルを購入できるのに比べ、病院やクリニックでは1万円以上になることも珍しくありません。同じピルを購入するのでも病院と通販ではこれほど大きな差があります。
病院と通販を使い分けよう
ピルを購入する場合には、病院と通販を賢く使い分けることをおすすめします。初めてピルを購入する際は、病院で診察を受けてピルを服用しても大丈夫かどうかを診てもらいましょう。
また、ピルが合わないときや副作用が強いときにも医師に相談して的確なアドバイスをもらいましょう。その後、同じピルを飲み続けたいと思った場合は、通販を利用すると、時間的にも金銭的にも負担が減って、無理なく継続することができます。